似て非なる区別
日本における手話には、大きく分けて二通りがあります。
まずは、ろう者同士、またはろう者と聴者の間で生まれ、広がった日本手話(Japanese Sign Language, JSL)があります。
また、日本語と手話の語をほぼ一対一に対応させた日本語対応手話(Signed Japanese)があります。
そして、その両者の中間的な表現(中間手話Pidgin Signed Japanese)等が使われています。
(※日本語対応手話と中間手話の区別は曖昧である。)
その区分、区別は決して簡単な問題ではなく、いろいろな問題を抱えているとも言えます。
喉ではなく手で「話す」
手話とは文字どおり「手で表すことばで、目で見ることば」です。
聞こえる人が、小さいときから親や周りの人から様々なことばを「耳」で覚えて育ったのと同じように、ろうあ者も小さいときから「目」で様々なことばを覚えて育ちます。
そういう意味で手話はろうあ者にとっての母国語(母語)でもあると言えます。
音声言語も手話も言語として同じ働きをします。
言語は日常の暮らしのなかで自由に使いこなせなければ意味がありません。
その点で手話は立派な言語として使われています。
また手話にも方言があります。
手話単語の方言では、「名前」の手話単語が東日本と西日本で異なることが挙げられます。
同じ日本の中でも、地域・世代方言があり、個人レベルでもかなり違ってきます。
つまり地方によって手話の形が相当異なる、いわば方言、訛りです。
ひとつ例として「結婚」という言葉の手話があります。
ある地方では指輪の形状表現で手話表現し、
また別の地方では、片方の親指と片方の小指をくっつける手話で表現します。
本屋で見かける「手話の本」は、「共通」、まあいうなれば「標準語」とでもいいましょうか。
日本手話と日本語対応手話について
冒頭でお話したとおり、手話には区分があり、語順が違うことや様々な問題があるのは事実です。
でも、ここでは、どちらがどうだと議論はしません。
たとえば、こちらのサイトで紹介している「指文字」で手話の入り口に立ち、手話サークルなどで人の輪を広げ、何かを学び、知る。そして得る。
そして、もっと表現豊かに「話したい」という欲求を大切に育てていく。
そのときに、日本語対応手話、日本手話を学んでいければいいなとおもいます。
たとえば健聴者が馴染みやすいのは、やはり日本語対応手話でしょう。
やはり日本語と同じ語順で作られるのは馴染みやすい面があるためです。
でも会話を充実させ、深めるのは、やはり日本手話だと思います。
そういった問題をはじめ、これからのことを考えたひとつの結論として、指文字の紹介に限定しました。
手話という奥深い世界への扉、入り口にはなるかなと思っています。
実際に個人名や会社名、商品名などはやはり指文字のお世話になります。
こちらのサイトではひらがな、数字のやり方を画像にしてみました。
また「はじめよう」>「指文字に変換する」では自由に文言を入れ指文字に変換する機能をご利用頂けます。
でも単語やきちんとした会話、思いが込められた話には到底向きません。
それらには手話が立派に語りかけてくれます。
手始めに「自分の名前」を入れて見ましょう。そこが手話の世界の入り口です。